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Apple Watch の発売日が発表されたけど

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思い出せない

昨日は MacBook や Apple Watch の発表を見たあと、寝たのは午前 5 時。

数時間後、起床するも睡眠不足で意識がぼんやりしているときの会話:

「昨日何が発表されたの?」「まっくぶっく...」

「薄くなっただけだよね。ほかには?」「...」

真面目に 30 秒ほど考えたけど、Apple Watch の「ウォ」の字すら思い出せなかった。自分はどれだけ Mac 以外の Apple 製品への興味が薄いのだろうか...

去年の 9 月に Apple Watch が発表されてから一度もこれについて書いていなかったので思うことを書く。

タッチで操作するデバイスとしての価値

Mac のあとに iPhone が登場したけど、基本的には iPhone よりも Mac の方がずっと快適になんでもできる。自然な体勢で使えて、広いスクリーンとフルサイズの物理キーボードがあるし、マルチタッチのトラックパッドがあるから細かい操作から大きい操作まで快適だ。

それでも iPhone に価値があったのは、人々が常に Mac の前にいるわけじゃないからだ。 外出先どころか机の外では Mac が手元にないことの方が多いし、あったとしても、取り出して開いて閉じてまたカバンにしまったり。場所が必要だし、時間がかかる。

iPhone なら作業効率が 40 %になるかわりに、5 秒でポケットから取り出せて 3 秒でしまえるのだ。(40 %と書くと小さいようだけど、それ以前の携帯電話では体感で 0.1 %ぐらいだった!)

同様に、Apple Watch を含むスマートウォッチって、単純に“タッチで操作するデバイス”の一種として見たときには“劣化版スマートフォン”である。スクリーンは小さいし、操作するときの姿勢はかなり固定されるし。

けれどもそこに、Mac に対する iPhone のような価値があるかどうかは個人的には疑問。

Apple Watch を 1 分間タッチ操作するぐらいなら、その何倍も快適な iPhone を 5 秒でポケットから取り出して 20 秒で終わらせる方がいい。左手首を前に出したまま右手の指で操作しているようでは、ほかの作業はできないし、むしろ iPhone の方が片手で操作できたりする。

結局、デバイスを取り出す 5 秒の手間がないことによって生まれるメリットこそが、Apple Watch のタッチ操作デバイスとしての存在価値なのだけど、今の状態でそれがあるのかどうかは...

とはいえ、Handoff によって Apple Watch 上の作業を iPhone や Mac に引き継いで続けられるのなら便利な場面も多いのかもしれない。

手首で情報を表示するデバイスとしての価値

これは絶対にある。iPhone の通知音が鳴って、重要かどうかわからないまま iPhone を取り出して、大した件じゃなかったらそのままポケットに戻す。それだけで 8 秒もかかる。これが日常で繰り返されるから、そのたびに作業が分断されてしまう。Apple Watch があれば、1 秒で確認できるので便利。

地図だって最初はこんな小さいスクリーンでどうかと思ったけど、歩いて目的地に向かうときには便利そうだ。iPhone だと、歩きながら見てると危険だから現在地を確認するたびに立ち止まる必要があるけど、これがあれば横目にチラッと見ながら正しい場所へ近づいていくことができる。Apple 地図の信頼度は不安だけれども。

財布や鍵としての価値

左手を出すだけで支払いができれば便利そうではある。常に身につけているから、鍵としてもいいかもしれない。ただし、バッテリーが空になると機能しなくなるのなら話は別。徹夜で仕事をして、帰ろうと思ったら車が動かないなんて悲惨だ。

絶対に売れるけど...

世の中の誰もが Apple に注目するこの時代、最初のモデルが成功するのは目に見えているけど、数年先も売れ続けるだけの伸び代があるのかどうか。ちょっと楽しみではある。

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