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MacBook Pro 中心の体制に回帰 - MacBook Pro 13" 2019

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しばらく iMac 27" と MacBook 12" の二台体制でやってきたけど、出たばかりの MacBook Pro 13" のエントリーモデルを購入したよ!

多くの人が見飽きた筐体が新鮮

そこに至るまでの経緯などを長々と。誰が読みたいかは知らないけど自分の頭の整理でもある。

買ってしまった TS3 Plus

これまで Mac を買うタイミングが悪くて Thunderbolt 3 対応のマシンを持っていなかったけど、Thunderbolt 3 Dock による「MacBook Pro が一本のケーブルをつなぐだけでたちまちデスクトップ環境に変身する」快適な生活への憧れがあり、各社から製品が出るたびに注目していた。

とにかく必要なポートが揃っていて安定して動くものが欲しい... そんな条件で調査すると CalDigit TS3 Plus が一番よさそうだという結論になり、何ヶ月たってもそれは自分の中で変わらなかった。

そんなある日、Apple Store で販売が開始されたというニュースが。「どうせ定価でしょう...?」という低い期待で記事を読むと、なんと相場よりずっとお安い!

「これは何かの間違いで1すぐに値上がりしてしまうのでは...?」焦った数日後には対応 Mac も持っていないのに購入してしまったのだ。

MacBook 12" では使えない 

...接続するコンピュータもないまま机に設置すると妄想が捗る、捗る。もはや Apple の罠だったのかもしれないが、MacBook Air or MacBook Pro が欲しくなった!

 iMac 27" と MacBook 12" の二台体制を振り返る

単なる勢いで新しいマシンを購入してもしかたがないので現状の生活に何が不満なのかを考えた。

iMac 27" と MacBook 12" はそれなりにきれいな住み分けができていたのだけど、

  1. 毎日 iMac に 起動ディスクである外付け SSD を刺して電源を入れてパスワードを入力して待つのがそれなりに面倒
  2. 職場と同じ iMac なので目の前が同じ光景2になり気持ちが盛り上がらない
  3. MacBook 12" だと USB ポートが一つなので、外付けディスクで大容量のデータを扱いながら充電する用途に向かない3
  4. USB 3.1 Gen 2(10 Gbps)接続の高速な外付け SSD を持っているのにどのマシンも USB 3.0(5 Gbps)のポートしかなくてもったいない
  5. iMac の 27 インチ 5K ディスプレイをピクセル等倍な HiDPI(200 %)で使うと UI が小さめ4

4 が自分に意味があるのかはともかく、1 と 2 は作業をする気持ちに関わる重要な問題だ。iMac を起動するのが面倒で MacBook 12" しか開かない日も多々あった。

片手で持ったまま使っても苦にならない、“薄くて軽くてかわいい”担当は MacBook 12" があって不満がない。これを MacBook Air にしても中途半端なだけだし5、置き換えるとしたら iMac 27" を MacBook Pro にするのが正解では...?

MacBook Pro はだいたい 4 年周期でフルモデルチェンジをしているので 2016 から続く現在のデザインはどう考えても末期なのだけど、そのぶん完成度も高いはず。

それに手持ちの Mac はどちらも 2015〜2016 のモデルなので、毎日触るマシンを更新する時期としてはおかしくないのだ。32 bit アプリケーションが動かなくなる Catalina を目前に Mojave が動く最後の安定 Mac が欲しいとか、消費税増税前だとか、いくらでも理由は湧いてくる...!

MacBook Pro への懸念 1:熱問題

MacBook 12" でやるのは重い処理でも Xcode での Mac App のビルドぐらいで、ビデオエンコードみたいに時間をかけて負荷をかけ続けるような処理は iMac や Windows デスクトップ PC にさせてきた。この 2 年ぐらいで MacBook Pro の性能は飛躍的に向上しているらしいから置き換えは問題なさそうに見える。

だが、自分がこの数年でデスクトップ PC に回帰していたのは単に一時的な処理速度だけの理由ではない。というのは以前書いた通り(→ 2016.5.23)で、ちょっと重い処理をさせると小さいファンがうるさく回るわりに大して冷えずぐんぐん手元の温度が上がっていく環境で作業を続けることには抵抗があるのだ。

MacBook Pro への懸念 2:消費電力

MacBook Pro は MacBook 12" より消費電力が大きく、ワット数の大きい AC アダプタが付属する。ということは、電源周りのアイテムの効果がすべて小さくなるということだ。同じモバイルバッテリーであってもそれによって補える使用可能時間が短い。

友人のように電車移動の隙間時間でテキストエディタを作ったりしないからそこまで気にすることではないが...

どの MacBook Pro にする?

そんなことを考えながら MacBook Pro のモデルを選択しよう。

カラーはスペースグレイがいい。身の回りのほとんどのユーザがこちらを選んでいるという意味での抵抗感はあるけど、何年も何年も何年も目の前に存在し続けたシルバーの筐体を見るのはまだつらい...

そういえばタイミングよくエントリーモデルの MacBook Pro が強化されたばかり。なんとエントリーモデルのくせにクアッドコアである6。意外に高性能で、ベンチマークのスコアを見ると最新の MacBook Pro だったら iMac 27" 2015 エントリーモデルぐらいの CPU 性能はあるようなので、それを持ち運べると考えれば十分だ。

そんななか今回のエントリーモデルについて調べていて見つけたとある記事が、個人的に知りたいことについて触れていた:

  1. エントリーモデルはバッテリーの持ちがよい
  2. エントリーモデルの方が熱くなることが少ない
  3. エントリーモデルには底面左右の吸気スリットがない
  4. エントリーモデルはスピーカーの質が落ちる

特に 2 の底面左右のスリットがあると手触りが固くなって好きじゃなかったのだけど存在しないというのはうれしい話だ。指に強く引っかかる部分が少ないというのは個人的に重視しているポイント7で、MacBook 12" の好きだった部分でもある。

普段 BTO で盛らない人間なのだけど、ビデオみたいな大容量データを扱う 24 GB 搭載 iMac の代わりを努めるのだからメモリは 16 GB にしよう。ストレージは 1 TB、と言いたいところだが、せっかく 2 TB の外付け SSD を持っているのだから 500 GB にして MacBook 12" でも平行利用できるスタイルを考えたい8

前回の「1 台の MacBook Pro でなんでも」生活から変えること

一度抜け出した生活(→ 2016.5.23)に戻るわけで、その反省を活かさなくてはいけない。

  1. クラムシェルモードはやめ、あくまでも本体のディスプレイをメインにして作業に応じて必要なウインドウだけを 4K ディスプレイに置く
    • フタを閉じないので熱がこもりにくい
    • ディスプレイが待機状態から復帰するまでのストレスが半減される
    • いくつものウインドウ配置やテキスト表示を(単体とデスクトップ)それぞれの状態に最適化しなおす必要がなくなる
  2. Magic Keyboard & Magic Trackpad をやめて本体のトラックパッドとキーボードを使う
    • ワイヤレスの不安定さや充電の手間から解放される10
    • Touch Bar が無駄にならなくなる
  3. 専用のスタンドを作る
    • 冷却ができる
    • 本体が薄くなる(!?)

...専用スタンドを作ろう!

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次の記事(→ 2019.8.18)に続く...


  1. 実際には、最近の Apple Store はもともと国内で取り扱っている代理店を通さずに日本での販売をすることがあり、本家より安くなることがときどきあるらしい。そう思うとちょっと複雑。 ↩︎

  2. ディスプレイが大きいから余計にその感覚が強い。 ↩︎

  3. 本体からはみ出すハブをつけて製品コンセプトに矛盾したまま無理して使うぐらいだったらほかのマシンの方がいいと思う。 ↩︎

  4. 広い作業領域よりやや大きめな UI サイズが好きだけどスケーリングは使いたくないというわがまま。とはいえ仕事に使うなら快適な広さだと思う。 ↩︎

  5. MacBook Pro とほとんど変わらないぐらいの重さになってしまう。MacBook 12" が廃止されたのが惜しい... ↩︎

  6. エントリーモデルという言葉に騙されがちだが、そもそも MacBook Pro 自体が業界水準からすると高価格帯の製品であり、実は思っているほどお得でないかも... ↩︎

  7. ポートの種類が少ないのを嫌う人が多いけど、長方形で手触りの優しくない A 端子の穴が指に引っかかるぐらいならない方がいい! ↩︎

  8. そりゃ、予算が無限にあれば... ↩︎

  9. Apple の入力デバイスは出来がよくて基本的に安定しているのだけど、スリープ解除直後に反応が遅れたり、ごく稀に接続が切れて数秒後に再接続されたりすることがある。 ↩︎

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