ひ to り go と

3 度目の Retina - MacBook Pro with Retina Display

MacHard

MacBook Pro 13"(Mid 2010)からの乗り換えである。「次に買うのは Retina 搭載機」と決めていたのだ。

先日登場した 13 インチの Retina モデルはなんか中途半端&割高に感じたので、15 インチのものを購入。まさにそう思わせるためのラインアップなんだろうけど。

(写真付きの「開封の儀」はないです。みんなで同じことやらなくてもいいのに。)

薄い・軽い

自分は新しい Mac を購入するとき、事前に店での確認はほとんどしないので、見るのも触るのもこれが初めてだ。

15 インチディスプレイを搭載していながら MacBook Pro 13" と同じ重量を実現しているというのは知っていたのだけど、手に持ってみて「薄い!」「軽い!」を 3 度ほど口にしてしまった。Ethernet ポートをギリギリ搭載できる厚さだった前機種よりもはるかに薄く、今度は USB ポートギリギリの厚みである。これはうれしい。

Retina ディスプレイ

別に意図した訳ではないのだが、今年になって身の回りの Apple デバイスがすべて Retina ディスプレイ搭載のものに置き換わった(iPhone 4S, iPad 3rd)。それらに慣れた目に Mac + Retina の衝撃は薄いのではと思っていたのだが...

フタを開けてデスクトップが表示される瞬間、北海道の青い風景に吸い込まれる。文字やアイコンは細部まで美しい。11 年間も見てきた OS X の画面だけあって、すべての変化に感動してしまう。

Retina ディスプレイで文字を打っていると実に気分がいい。特に通常のディスプレイではあまりきれいに見えない明朝体フォントが美しく、自分で打った文字が瞬間的に美しい明朝体で表示されるのを見るとまるで上質なペンで書いているような、魔法のような感覚である。

Web サイトのほとんどは Retina サイズの画像を用意していないけれども、もともと自分は Safari のトラックパッドジェスチャでズバッと拡大しながら読むことが多く、もはや Web サイトを等倍で表示することは少ないため、あまり残念な感じはしない。もちろん対応しているサイト(apple.com とかくらげごはん。とかヴォルフロッシュとか...)はそれはもう雑誌のように美しく表示される。

Xcode で表示されるコード(ちなみに自分はコードにも Lucida Grande を使う)も隅から隅までくっきり表示されて気分がいいし、自分で撮った写真も別物だ。同じ Retina でも iPad 10 インチディスプレイとは印象が全然違う。これから毎日この画面で作業できるのかと思うと、本当にわくわくする。

Retina 化によってアイコンサイズは最大で 1024px というとんでもない大きさになったけど、ここまで美しく表示されるなら作る価値は十分ある。(OS X が登場して 128px アイコンが標準になると知ったとき、「アイコンファイルで HDD が埋め尽くされる!」なんて心配をしたのを思い出す...)

Apple は Tiger の時代から“解像度非依存”を目指しており、年々実装を進めてきたものが 2012 年になってようやく製品化したのだ。Intel チップ搭載で大幅に性能が向上して以来の大きな進化だと思う。

反射が少なくなったのは確かに実感するし、色の深みも増している。黒い部分がしっかりと黒い。

Ivy Bridge で 3 倍速い?

これまでは SSD、8 GB メモリ、Core 2 Duo 2.4 GHz という構成だった。Photoshop や Xcode も十分快適に動いて特に不満はなかった。今回のモデルは Core i7 2.3 GHz Quad である。

昔は常に Mac の速度には不満があって、Power Mac G5 が登場したとき、あの巨大な筐体のマシンを自分のようなライトユーザが羨ましがるぐらいだった。

2006 年に Mac が PowerPC から Intel チップに移行、自分も PowerBook G4 から iMac Core Duo に乗り換えたが、体感速度が大幅に向上していてすべての処理がスムーズ。とても感動した。それ以来、処理速度についての不満はほとんどなくなったのだ。

自分はあまり数字の向上を気にする人間ではないが、このベンチマークを見てみるとそのときの変化は 841 → 2527 と 3 倍らしい。今回もし乗り換えたら 3332 → 10773(32 bit)、3677 → 11756(64 bit)ほぼ 3 倍である。あのときの感動を再び味わえるのではないかという期待があったのだ。

ちょっとだけ使ってみた感想は「あまり違いがわからない」。すべての動作がちょっとずつ速くなったような気はするけど、もう UI を触るだけで性能向上を感じる時代ではないのかもしれない。

ただ、これまでの Mac に 23 インチディスプレイをつないで HiDPI 表示(Retina ディスプレイと同じ表示)を試したときはちょっと動作が重かったので、むしろすごいことなのかも。

これからアプリケーション環境を整えて大きな処理もさせていくので、新 CPU の力を実感するのだろう。それでも自分がこの性能とコア数を 100% 活用できるとは思えず、役不足(正しい意味で)かも知れない。

USB 3 と Thunderbolt ポート

Thunderbolt はしばらく必要なさそう。対応装置が充実することを期待。

USB 3 は速い。対応している 3.5 インチ HDD をつないでみると違いは明らかだ。最新 USB に対応しているかどうかでマシンの寿命が大きく違うということは USB 2 が登場したときに実感したので、しばらく安心できる。最近は無線で済ませることがほとんどではあるのだが 。

JIS → US → JIS

前回は初めて US キーボードに挑戦してみたけど、今回は JIS キーボードにした。特に理由はない。

US キーボードは確かにアルファベット部分が美しく、全体的に無駄がなくて「奇麗」だったけど、自分は“英数”キーと“かな”キーに依存しているため、最手前のキーはほとんど置き換えていた。見た目と動作が違うキーが多いのは「美しい」とは言えない。

US キーボードも問題なく操作できる体になったけど(ただし一部置き換え必須)、どちらの方が優れているとか劣っているとかまったく思わないしみんな慣れている方を使えばいいと思う。

特に Mac の JIS 配列はほかのメーカー PC にあるような無駄なキーがなくて好きだ。無変換って何だよと言いたくなるし、不意に INSERT キーを押してしまったりローマ字入力がかな入力に突然切り替わって困っている人を何人か見かけたことがある。

ところで、最近の MacBook Air と同様にイジェクトキーが消滅してキーボードの外にあった電源ボタンが代わりに入った。押し続けるとマシンの電源が強制的に切れてしまうようなものがキーボード内にあるなんて怖い。

スピーカーがよくなった?

Apple によると前モデルよりもスピーカーの質が向上しているらしい。いくつかのサイトでも言われている。13 インチからの乗り換えなのでその違いにも期待していた。

聴いてみると高音が割れなくなったのがわかった。でも低音はあまり出なくて全体的にまだ iMac に及ばない感じがする。Mountain Lion 以降では AirPlay デバイスに音声出力できるのであまり問題ではない。

フラッシュストレージ高い

窮屈ではあるが 256 GB のモデル。SD カードやネットワーク共有 HDD を上手に使えば問題なさそう。

カスタマイズしようとすると Apple プライス。出せない金額ではないが、SSD 相場を知っていると払いたいとは思えないな...

2010 年以降の MacBook Air 同様、HDD を搭載しなくなったメリットがある。フタを閉じて、スリープが開始したのを確認する前に持ち上げることができるのだ。スリープインジケータが廃止されたのも確認する必要がなくなったからか。

妥協を感じない

初代 MacBook Air は薄くなったが性能は落ちた。iPad 3rd は Retina ディスプレイを搭載したが本体が重くなってしまったり、細かい PDF なんか表示するとくっきりするまでに時間がかかって CPU の非力さを実感したりした。

しかし今回は Retina ディスプレイを搭載していながら、それなりの CPU & GPU を搭載。さらに本体は薄く・軽く、バッテリ時間も維持している。キーボードも十分打ちやすいし、満足できる。

定価 ¥184,800 の使い捨て PC

本体を薄く小さくするためか、部品はほとんど交換できないようになっているらしい。バッテリも接着剤で固定だとか。ということは修理という名の本体交換になるので修理代が心配...

前機はユーザがメモリと HDD を簡単に交換/アップグレードできた。自分もメモリ増量と SSD 化をして寿命を数年延ばすことができた。特に Lion 以降は 8 GB メモリが必須になったような感じ。Apple は 2 度とこの路線に戻らないだろうと思うと残念ではある。

安定性に期待

前々機の初代 MacBook Air はとにかく不安定だった。暑くなればただでさえ非力な CPU 性能が半分になってしまうし、ヒンジは使い続けると必ず壊れるし...

そこで乗り換えた前機は MacBook Air のような“面白み”はないけど、性能はそれなり。Unibody 3 年目だけあって完成度が高く、2 年以上使っても特に劣化する部分がなくていつも安定している素晴らしい機種だった。(裏面の文字やポート横のアイコンがすべて剥げてゴム足が 1 個取れたぐらい。)

MacBook Pro Retina では残像問題がいくつか発生しているらしいのでちょっと心配。3 年は問題なく使えますように。

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